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アメリカ トレッキングの旅 2、イエローストーン国立公園

7月17日 2016

名残惜しいグレーシャー国立公園とさよならして、

次の目的地イエローストーン国立公園を目指し南へ下る。 

雲と呼ぶのか霧と呼ぶのか日本ではあまり見慣れない

景色が車窓に広がる。

 

巨大な飛行雲のようなものが空に現れる。

モーニンググローリーと呼ばれるアメリカ中部の朝にしばしばみられる珍しい自然現象らしい。

移動のこんな風景も旅の大事なエレメントだ。おおらかなアメリカの大自然を満喫。

 

どこまでも続く線路。

Stand By Me を彷彿させるアメリカの原風景だね。ニューヨークやロサンジェルスのような都会よりももっとアメリカ的なものがここにある、って感じ。

モンタナからワイオミングとアイダホの州境をドライビングしてついに到着。今日から4泊お世話になるThree Bear Lodge。

ロッジはアイダホ州だけど目と鼻の先にイエローストーン国立公園のゲートがあり、そこはもうワイオミングだ。

ここはWest Yellowstone という村。イエローストーン国立公園への西からのアプローチの拠点だ。グレーシャー国立公園と比べると随分観光地化されていて、スーパーやレストラン、お土産物屋さんなど充実している印象。

 

 

7月18日、イエローストーン1日目

初日はやはりガイザーカントリーエリア内の有名な間欠泉、オールドフェイスフル・ガイザー(OLD FAITHFUL GEYSER)から。

96度C、4万リットルの熱水が50mくらいまで吹き上がる。だいたい60分ー120分の間隔で噴出。予定時刻は近くのビジターセンターで確認できる。 予定の30分前には大勢の見学者であふれかえるので、早めに行って席を確保。

 

サファイアプール、その名の通り美しいサファイアブルーの間欠泉がいくつも。周りは2kにわたる遊歩道。

 
 

湖面にも間欠泉が。自然が作り出す絶妙なブルー。さわやかな風が湖面を揺らす。

 

イエローストーンは、ワイオミング、モンタナ、アイダホにまたがる広大な国立公園。南北間は、およそ100km強、8か所にビレッジがあって、それを8の字状の周遊道路が結んでいる。最も観光客の多いこのガイザーカントリーエリアをほぼめぐり終わって今日は、8の字周遊道路の下半分、ロウワ―ループを走ってみることにする。イエローストーンレイクのあるレイクカントリ―エリアをドライブして野生動物の多いヘイデンバレーのあるキャニオンカントリーエリアまで。

途中、こんな自慢の車を走らせて、旅する人も。

 

ヘイデンバレーにさしかかると、車が渋滞しだした。

わけもわからずしばらく行くとアメリカバイソンの群れが車道を横断中。車を最徐行して刺激しないように進む。近くで見ると迫力満点。これにぶつけられたらひとたまりもない。

 

ヘイデンバレーは、アメリカの典型的プレーリー原野。そこに悠久の河が流れ生き物を育んでいる。

 

7月19日イエローストーン 2日目 イエローストーン大峡谷トレッキング

今日は、メインのイエローストーン大峡谷のトレッキングだ。深さ、240-360m、幅450m以上の峡谷を落差93mのロウワ―フォールから谷に叩き付けられた水が峡谷を勢いよく流れ込むさまは圧巻だ。

まずは、駐車場からアンクルトムズトレイルを歩いて滝の右側に出る。滝つぼに虹がかかる。

 

次にSouth Rim と呼ばれる峡谷の南側のトレイルを歩いてアーティストポイントを目指す。

アーティストポイントまでの道のりは崖伝い。危険な場所は少ないが一歩踏み間違えば奈落の底。

1km強ほどの道のりなので楽勝。

ロッキーの荒々しい峡谷のパノラマビューが素晴らしい。遠くにロウワ―フォールの瀑布が見える

 

7月19日 イエローストーン3日目

今日がイエローストーン国立公園の最終日。到着は夕方だったし明日からはサンフランシスコへの長距離移動なので、今晩はここで一泊してから明日早朝に出発。だからホテルには都合4泊、実質イエローストーンに滞在したのは3日だ。ガイドブックでは、ゆっくり回るには4-5日とあったけど、3日で充分に回れた気がする。グレーシャー国立公園の自然と一体となる楽しみ方と違ってここは、観光地。名所を巡る、という感じかな。観光客も多い。中国人観光客も多くみかけた。僕たち夫婦には少し物足りなさも。とはいえ、のどかな自然はおかまいなしにここに存在している。今日はゆっくり雰囲気を味わいつつドライブの予定。

未だ空は朝焼けのうちに早起きして、ヘイデンバレーへアメリカバイソンを見にでかける。朝のうちは動物も活発に動いているから、うまくいけばグリズリーも見られるかも。グレーシャーでいきなり目の前に現れたからゆっくり見る間もなかったのでね。

 

ヘイデンバレーに到着すると、いたいた、アメリカバイソンの群れ。アメリカバイソンって、バッファローとは厳密には違うのね。バッファローと、家畜の牛のハーフなんだそう。それが野生化してって話。

まあいずれにせよデカいし迫力ある。

 

朝焼けの草原で草を食んでいる。インディアンでも出てきそうな雰囲気。

 

その後は、UPPER LOOP をぐるりと回ってみる。BLACKTAIL PLATEAU DRIVEという一方通行の道に入ってみるとそこはのどかな楽園だった。草花に覆われたなだらかな丘陵。青い空にぽっかり白い雲。何か特別なものがそこにあるわけじゃないけど空間そのものが特別だ。地球上にはまだこんな場所があるんだなぁ。

 

これでイエローストーンともお別れ、今晩最後の夜を過ごして明日の朝にはサンフランシスコに向けて旅立つ、と思ったそのとき、道が急に混みだしてミニ渋滞に。どうやら遠くにグリズリーの親子がいるみたい。望遠で撮っては見るがこんな豆粒くらいにしか映らない。

 

7月20日 ~ 21日 イエローストーンからサンフランシスコへ

2日かけてのドライブ、ワイオミングからアイダホ、ネバダを抜けて、サンフランシスコへ、なーんにもない道をただ走り続ける。最初は草原、そしてネバダへ入ると月面のような(行ったことないけど)ごつごつした荒野。ほんと何もないのね。

ネバダのWINNMUCCAという町で一泊。

 

2日目、カジノの町Reno を過ぎるとだんだん街らしくなってくる。

サクラメントからバークレー、そして映画「卒業」で有名なベイブリッジを渡るともうそこはサンフランシスコ。とりあえず市街には寄らずに今日はそのまま空港の近くのホテルまで。

 

7月22 ~ 23 日 SAN FRANCISCO

久しぶりのサンフランシスコ。NYやLAへのトランジットで空港に寄ることはあっても、街に来るのはカリフォルニア大学リバーサイド校で過ごしていた1981年に現在のかみさんと一緒に来て以来。

まずはフィッシャーマンズワーフへ。

お目当てのカニは、というとすでに調理済みのゆでたカニで売られているのみ。当時はドラム缶でカニを丸ごと茹で、其のまま一匹まるごと売っていたのに。ちょっとがっかり。味も新鮮味に欠けるなぁ。しかし観光地化され、それもやむなし。

 

ここは坂の町。花のロンバルディア通りあたりはアーリーアメリカンスタイルの瀟洒な家並みとアップヒルからの眺めが素晴らしい。学生時代に撮った写真と同じ場所で同じポーズで決めてみる。

 

花畑のロンバルディア通り、アーリーアメリカン調の住宅街、そしてケーブルカー

 
 
 

35年前、初めて訪れた時に今のかみさんと泊まった、ダブル一泊17㌦の安宿ゴールデンゲートホテルを探してみる。

そして、同じところにあった。当時インド人のオーナーだったけど、代替わりしているんだろうなぁ。こじんまりこじゃれたホテルになっていた。35年の時を越えて当時と同じ名前で営業していて感慨深い。かくして、シアトルからグレーシャー国立公園、イエローストーン国立公園を旅して、JOURNEY'S ENDとなるサンフランシスコで今回の旅は幕を閉じ 7月24日帰国の途についた。

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